第19話

アルファのセバスチャンとセレーナは、エイラの姿を認めた瞬間、そろって身体を強張らせた。

セレーナは彼の腕からそっと腕を抜いた――だがその前に、ナタリーが、彼のもう片方の手からぶら下がる高級ブランドの紙袋をしっかり見て取っていた。

ナタリーは磨き上げたような笑みを向ける。「ヘイル家のアルファ。……そしてあなたが、ヘイル・パックのルナね」

ほんの半秒、セレーナは何も言わなかった。笑顔は完璧に貼りついたままなのに、視線だけがエイラへ鋭く走り、彼女がどう出るかを待っている。

「違う」アルファのセバスチャンが言った。

そう言いながら、彼はまっすぐエイラを見ていた。

セレーナは持ち手のスト...

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